こんにちは、みなさん。ゴリラ教育研究所です。
更新が完全にマイペースですね…
さて、以前に「🔰最初に手に取る参考書vol.2~英単語編~」ということで、英単語の学習法についてお話しさせてもらいました。今回は「英語が嫌い!」という高校生が最初に始めるのにおすすめの単語集をご紹介していきます。
今回ももちろん「苦手な人目線」で単語集について語っていきたいと思います。
【単語集紹介パートの説明】
①それぞれの単語集のデータを★(5段階)で示します。
・収録単語レベル:★が多いほど、高難度
・情報量:★が多いほど、単語についての情報が多い
・おすすめ度:★が多いほど、初心者🔰におススメです。
※★の数が多いからいい参考書というわけではありません!人によって変わります!
②それぞれの参考書のおすすめポイント
③ゴリラの一言
④最初の10個の単語:それぞれの単語集の最初の10個を記載します。各単語集のレベル感の参考にしてください。この10個中、5個以上分からない場合は中学校レベルの単語集から勉強するほうがいいかもしれません。
1.システム英単語Basic
①単語集データ(★~★★★★★で表します)
・収録単語レベル:★★★★
・情報量:★★★★
・おすすめ度:★★★
②おすすめポイント
あの『システム英単語』の基本版で、この一冊をやり切れれば日東駒専や産近甲龍レベルはもちろん、関関同立の英文にも対応可能になります。品詞ごとに分かれており、英文読解のために特に重要である動詞を優先的に勉強することが可能です。「ミニマルフレーズ」として挙げられている例文は非常に短いため、単語の勉強に集中できます。単語と一緒に使われやすい前置詞の勉強も同時に行うことができます。また、最もよく使われる形で収録されているのがシステム英単語最大の特徴です。多義語がまとめられたパートがあるのも優れた点です。
注意点としては、前置詞や接続詞があまり収録されていないため、別に文法問題集等で覚える必要があることです。amongやthoughといった単語の意味がパッと出てこない人は気を付けておきましょう。(特にこれらの単語の意味を知らない場合、長文読解で苦労することになります。)
③ゴリラの一言
私には「ミニマルフレーズ」を何度も繰り返すやり方が合っていました。このあたりは個人差があるので、好き嫌いで判断してください。
1236の例文「energy to sustain life」(生命を維持するエネルギー)を見て、「エネゴリくん」が頭に浮かんだのは私だけでしょうね🦍。
④最初の10個の単語
help, try, hold, grow, let, seem, enjoy, create, choose, spend
2.ターゲット1400
①単語集データ(★~★★★★★で表します)
・収録単語レベル:★★★★
・情報量:★★★★★
・おすすめ度:★★
②おすすめポイント
『ターゲット1900』の姉妹本です。もう一段階レベルの低いものとして『ターゲット1200』というものもあります。ターゲットシリーズ最大の利点は、1つの単語に対する意味が基本的に1つである(一語一義)ことです。たくさん意味が書かれていたら「全部覚えないといけない…」と感じてしまいますよね。ですが、ターゲットではその心配はありません。また、100個ずつにsectionが分けられているので、達成感を感じやすいのもいいですね。単語の語法(使い方)や対義語、派生語も掲載されているので、一語一義を覚えた後にはターゲット一冊でさらに英語力を伸ばすことができる点も魅力的です。
注意点としては、書かれている例文の内容がやや難しいことです。例を挙げると、18番目のdevelopでは「 The company developed a new automation system.」とあります。この時点で「automation」はちょっと厳しいでしょうね。ひょっとすると「company」も分からないかもしれません。
③ゴリラの一言
例文の中に「A suspect has a legal right to remain silent.」(容疑者には黙秘する正当な権利がある。)というものがあったが、法学部出身者としてはテンションがありますね。黙秘権は氏名・年齢等にも及びますので、万が一にも逮捕されたときには氏名は言わなくてもいいです(より疑われるかもしれませんけど)。細かい突っ込みを入れると、法律的には「容疑者」と言わずに「被疑者」(疑いをかけられた人)という言い方をします。
④最初の10個の単語
believe, consider, expect, decide, allow, remember, worry, concern, suggest, explain
3.LEAP basic
①単語集データ(★~★★★★★で表します)
・収録単語レベル:★★
・情報量:★★★★
・おすすめ度:★★★★★
②おすすめポイント
駿台の人気講師である竹岡広信先生による単語集の入門編です。語源や発音のコツ、頻出表現も書かれているので、ただ英単語の勉強をするだけにとどまらない学習が可能です。単語がテーマごとに収録されているので、初学者にとっては学習を進めやすい面があります。また、単語には発音記号だけではなくカタカナで読み方が書いてあるので、発音記号が分からない人でも口に出しながら単語学習ができるのでおススメです。例文がとてもシンプルでかつ、身近なテーマが多く、非常にイメージしやすいのも優れた点です。
③ゴリラの一言
この単語集は2020年の出版ですが、私が高校生の時にあったならば、間違いなくこちらを選んでいたと思います。やはり、英語苦手族にとっては「カタカナでの発音表記」はめちゃくちゃありがたいのです。例文で「go to a hot spring on weekends」(週末に温泉に行く)とか最高すぎます(笑)
④最初の10個の単語
a, the, something, someone, oneself, speak, talk, say, tell 人 about, tell 人 SV
4.Stock3000
①単語集データ(★~★★★★★で表します)
・収録単語レベル:★★★
・情報量:★★
・おすすめ度:★★★★
②おすすめポイント
スタディサプリの人気講師である関正生先生による英単語集です。英単語・意味がシンプルに記載されているので、情報過多にならないのがいいですね。例文も非常にシンプルです。それでいて、各単語に関先生のコメントが書かれており、「英単語→日本語訳」の丸暗記を避けられるのが本書最大のメリットでしょう。「最新入試のさらにその先」を見据えるというコンセプトのもと、今後の大学入試でより出題されるであろう語彙が収録されているのも、他の単語集とは違っている点です。毎年最新テーマの長文を出題してくる大学を受験するのであれば、おすすめの単語集になりますね。
③ゴリラの一言
例文の中に「I rarely eat ramen.」(私はめったにラーメンを食べない)というものがありますが、「うそだぁ~!」と心の中でツッコミました。こういうツッコミを楽しめるのも、この単語集の魅力の一つかもしれませんね。
④最初の10個の単語
lie, lay, lie, rise, raise, grow, bring, exist, participate, evolve
5.まとめ
単語集にはそれぞれ一長一短があります。今回取り上げていない単語集にも、きっと良い単語集があるでしょう。学校でやっている単語集が一番使いやすいと感じる人もいるでしょう。
どんな単語集を使っていたとしても、まずは一冊を完全な状態に仕上げることから始めてください。具体的に言うと、その単語集の中の英単語であれば「すべて2秒以内で意味が言える」状態を目指しましょう。
目指す大学によっては、2冊目の単語集が必要になることがあります。その時にどの単語集を選ぶべきかは判断が難しいため、必ず信用できる英語の先生に相談してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回がいつになるかわかりませんが、読解の基礎となる精読(英文解釈)を取り上げる予定ですので、お楽しみに!