2022年1月3日月曜日

【勉強初心者🔰に贈る】最初に手に取る参考書vol.1~英文法編~

 こんにちは、皆さん。ゴリラ教育研究所です。

いよいよ「最初に手に取る参考書」を紹介するシリーズの第一弾です。

コンセプトは、勉強は苦手だけど受験勉強を始めたいと思っている人が最初に取り組むのにおすすめな参考書を紹介すること、です。


私自身、大学受験時はほぼ全て苦手意識があったことや、これまで指導してきた生徒さんへの指導経験から、「苦手な人目線」で参考書について語っていきたいと思います。

【参考書紹介パートの説明】

①それぞれの参考書のデータを★(5段階)で示します。

・解説の量:★が多いほど、解説が丁寧(長い)

・問題のレベル:★が多いほど、高難度

・問題の量:★が多いほど、問題数が多い

おすすめ度:★が多いほど、初心者🔰におススメです。

※★の数が多いからいい参考書というわけではありません!人によって変わります!

②それぞれの参考書のおすすめポイント

③ゴリラの一言


それでは、始めていきましょう!


1.『大岩のいちばんはじめの英文法』(東進ブックス)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★★

・問題のレベル:★★

・問題の量:★

・おすすめ度:★★★★★


②おすすめポイント

中学内容から学習を始める人にピッタリ。解説が話し言葉なので非常に読みやすい。さらに、それぞれの講が6~8ページ前後と少なく、一日の勉強時間が短い人でも毎日進められる分量です。使われている単語も中学レベルなので「単語が分からないからできない」と悩む心配もいりません。主語や動詞といった役割ごとに色付けがされているので、読むだけで英文構造を考えるためのポイントもつかめます。各講に設けられる「check問題」は5問ほど。その解説は短いながらも文法問題を解くときの考え方が身につくという優れもの。


③ゴリラの一言

「中学内容から不安だなあ」

「英語は昔からずっと苦手で…」

「学校の授業がチンプンカンプン」

そんな悩みを持った方にはうってつけの一冊です!


p.64のイラストで「V」を人間で表しているのですが、私が同じ姿勢をしたら筋肉痛になりました…😢。どんなイラストか興味あれば、ぜひこの本で見てみてね。

(↑ただの運動不足や!)


2.『やさしくわかりやすい英文法』(文英堂)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★

・問題のレベル:★

・問題の量:★★★

・おすすめ度:★★★★★


②おすすめポイント

とにかく解説が短くまとめられていて、読むのが楽です。イラストもたくさん描かれているので、楽しみながら英語の勉強ができるでしょう。問題部分にヒントが書いてあったり、単語の意味が補足してあったりするので、「問題が解けない!(怒)」と感じることでしょう。選択式の問題ではなく記述式の問題なので、「なんとなく正解したからOK!」という勉強になりません。基礎問題の反復で、文法の基本を身に着けられる一冊です。


③ゴリラの一言

この本の「はじめに」では、

「私は今でこそ英語の教師をしておりますが、中学校の時にはとても苦手でした」

という著者のコメントがあるように、英語が苦手な人でも取り組みやすいよう工夫がされています。英語嫌い病を治す一冊になるでしょう。


p.8に名詞の例で「ゴリラ」とあるのもいいですね🦍!

(↑いや、参考書の内容と関係ないやん!)


3.『肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★★★

・問題のレベル:★

・問題の量:★★★

・おすすめ度:★★★★

②おすすめポイント

それぞれの講が見開きで完結していて、少しずつでも勉強がしやすいのが一番の特徴です。「intoroduction」のページでの文法用語の解説が丁寧で、この本を終えた後に取り組む問題集につながるでしょう。この本の問題は「二択問題」か「英単語を答える問題(しかも一文字目が書いてある!)」なので、解きやすい問題だといえます。また、ほぼすべてのページがカラーなので、パッと見て分かりやすいですね。この本は「中学の総復習」から始まるので、英語が不安な人でも十分進められますよ。


③ゴリラの一言

英文法を最初から勉強するレベルから、大学受験標準レベルの問題演習ができるレベルまで一気に伸ばしてくれる一冊です。きっちり文法の考え方を理解しながら勉強していきたい人に向いていますね。


「英語の過去形の本質は『距離感』です」(p.109)だそうです。

たしかに昔の好きな人とはもう距離感が…って何言わせてるねん!


4.『英文法基礎10題ドリル』(駿台文庫)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★

・問題のレベル:★

・問題の量:★★★★

・おすすめ度:★★★★


②おすすめポイント

解説を読んで理解するタイプではなく、問題を解きながら慣れていきたい人には向いている本です。その分解説はかなりコンパクトで、ほとんど日本語はありません。問題に使われている単語は他の参考書と比べるとやや難易度が高いですが、単語の意味はヒントとして書かれているので安心です。問題は「日本語訳」と「並び替え」が中心で、この一冊を仕上げられると文法の力だけでなく、長文読解の基礎となる英文解釈の力も身につけられる一石二鳥の本ですね。


③ゴリラの一言

とにかく問題を解きながら文法を学びたい人におススメです。理屈で考えるより、数をこなすほうが好きなタイプの生徒さんに向いていると思います。


p.90に「I wonder if Keiji will come to Yonezawa with us.」(ケイジは我々と一緒に米沢に来てくれるだろうか)という例文があるのですが、なぜ米沢をチョイスしたのかは、謎…

(↑米沢は山形県南部の都市で、山形新幹線の駅があります。駅弁の「牛肉どまん中」は私イチ押しです。ぜひ米沢に行かれた方は食べてみてね!東京駅でも買えますよ。)


5.『総合英語Evergreen』(いいずな書店)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★★★★★

・問題のレベル:★★★★(準用問題集を使った場合)

・問題の量:★★★★★(準用問題集を使った場合)

・おすすめ度:★★


②おすすめポイント

いわゆる文法参考書の中でもメジャーな一冊です。解説中にイラストや図が多く、読み進めやすい工夫がなされています。文法の基礎項目については解説動画も準備されています。また、別売りで「準用問題集」が出版されており、これを用いることで文法参考書と問題演習の二つの役割を果たしてくれます。

ただ、文法参考書ということで内容量が非常に多く、これを一冊目に取り組むというのはちょっと大変だと思います。学校で使っていて定期テストでも70点くらいとれていた人なら、こちらから始めるのもアリですね。


③ゴリラの一言

仮にこの『Evergreen』を進めていなくても、これから文法演習や過去問に取り組むときに調べ学習用に使えるので、持っていて損はない一冊ですね。


表紙が森林になっているのは、以前『Forest』という名前で出版されていたからです。

森林(ジャングル)を見たら、故郷を思い出すぜ🦍ウホッ!


6.『ジーニアス総合英語』(大修館書店)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★★★★★

・問題のレベル:★★★

・問題の量:★

・おすすめ度:★


②おすすめポイント

文法事項について丁寧な解説がなされています。辞書の『ジーニアス英和辞典』から生まれた参考書です。解説動画が用意されています。また、コラムが豊富に用意されているので、いろんな気づきが得られるでしょう。

ただ『Evergreen』同様、文法参考書ということで内容量が非常に多く、これを一冊目にするのはあまりおススメできません。解説を読んでいて「?」となる場合は、『いちばんはじめの英文法』などから学習を始めるほうがいいでしょう。


③ゴリラの一言

印象としては『Evergreen』よりも「硬派」な参考書なので、英語が苦手に感じる人が取り組むには難易度が高いです。逆に言うと、この本の解説がスラスラ読めるのであれば、英文法の理解度も高いことは当然ながら、論説文の読解力もあるといえますね。


表紙に「G」と書かれているのはゴリラ(gorilla)の「G」!

(↑そんなわけあるか!ゴ〇ブリの「G」だろ!はい、怒られますね。すいません。)


7.『デュアルスコープ総合英語』(数研出版)



①参考書データ(★~★★★★★で表します)

・解説の量:★★★★★

・問題のレベル:★★★★★

・問題の量:★★★★★

・おすすめ度:★


②おすすめポイント

豊富な解説に加え、収録されている例文が充実しています。またこの本は他の文法参考書と違って、演習問題がたくさん入っているのが特徴です。文法参考書であるのに、文法問題を解くときの注意点が書かれたコラムもあるのがポイントです。ただ、『Evergreen』同様、文法参考書ということで内容量が非常に多く、一冊目に取り組むにはハードルが高いです。学校で使っていて定期テストでも70点くらいとれているなら、勇気を出してチャレンジするのもアリでしょう。


③ゴリラの一言

学校で採用されて購入する場合と、書店で購入する場合で表紙が変わります。(内容は同じ)学校採用版の表紙はヒマワリの咲く道の先に気球があるのですが、どうしても視力検査を思い出してしまうのは私だけでしょうか…

(↑目が悪い人にはわかってほしい…)


ちなみに、私は高校生の時はこちらを使用していました。


8.まとめ

いかがでしたでしょうか。それぞれの参考書には、問題レベル的な相性や性格的な相性、ビジュアル的な相性など様々あると思います。「人に言われたからこの参考書にした…けど合わない」なんてことにならないように、あくまで一つの意見として受け止めてくださいね。


重要なことを一つ言います。それは、これらの参考書で英文法を学習するのはあくまで第一歩だということです。一通り終えた後は、英文法の演習問題集(例:Nextstage、英文法ポラリス)に取り組みましょう。これだけは覚えておいてください。


参考書選びに迷った場合は、学校や塾の先生など知識と経験が豊富な人の意見を聞いてみるのもアリだと思います。ただこの場合「得意な人目線」かもしれないので、その点だけ注意してくださいね。


お読みいただいた皆さんにとって良きパートナーになる参考書に出会えますように!

(締めが気持ち悪い…🤮)

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